KDMラボ2010.08.30 of KDM Mail Magazine Archive

こんにちは。
メールマガジンを２週間ほどお休みさせていただき、秋から冬にかけての手帳登録をモリモリ進めることが出来ました。
今回はリニューアル復活号です。

■復習をかねて、各メーカーさんのダイアリーページをご案内。　

毎年ご好評頂いております、イベントページは鋭意作成中です。
しばしお待ちを・・・。

■【コーテッド】2010年9月始まりダイアリー　￥525から￥2310
https://www.kdm.bz/c1_200000000284.html

■【ラコニック】2010年9月始まりダイアリー　￥945から￥2730
https://www.kdm.bz/c1_200000000282.html

■【リュリュ】2010年9月始まりダイアリー　￥315から￥1680
https://www.kdm.bz/c1_200000000288.html

■【アプロックス】2011年度版ダイアリー　￥399から￥1680
https://www.kdm.bz/c1_200000000290.html

■【いろは出版】2011年度版ダイアリー　￥252から￥1890
https://www.kdm.bz/c1_200000000293.html

■【オレンジエアラインズ】2011年度版ダイアリー　￥525から￥1995
https://www.kdm.bz/c1_200000000294.html

■【アーティミス】2011年度版ダイアリー　￥483から￥2625
https://www.kdm.bz/c1_200000000296.html

■【ハイタイド】2011年度版ダイアリー　￥525から￥3150
https://www.kdm.bz/c1_200000000297.html

■【BCGWORKS】2011年度版ダイアリー　￥399から￥7560
https://www.kdm.bz/c1_200000000298.html

■【ラ・アプス】2011年度版ダイアリー　￥315から￥1890
https://www.kdm.bz/c1_200000000299.html

■【デルフォニックス】2010年10月始まりダイアリー　￥315から￥7875
https://www.kdm.bz/c1_200000000302.html

■【モレスキン】2011年度版ダイアリー　￥1155から￥5460
https://www.kdm.bz/c1_200000000303.html

■【マークス】2011年度版ダイアリー　￥714から￥3570
https://www.kdm.bz/c1_200000000304.html

■【アプロックス】 ペンケース 　￥399
https://www.kdm.bz/c1_300000000621.html

手帳で今年よりお取引を開始させて頂いたアプロックスさんのペンケースです。
老若男女どなたでもご利用いただけるシンプルデザイン。

■【アーティミス】 クリップボード　￥840から￥1050
https://www.kdm.bz/c1_300000000622.html

有りそうでないのが「洒落たクリップボード」。ボードのサイズ表示がデザインとして格好良く組み込まれています。

新コーナーです。

この「KDMラボ」では、文具に関する様々な疑問を解消するべく
実際に商品を用いて実験を行い、その結果を皆さんに紹介していきたいと思い
ます。

栄えある第１回は、【ガンヂーインキ消し（ボールペン用）】についてのレポートです。
実は先日お客様よりいただいた、一件のお問い合わせが、我々を今回の実験へと導いたのです。

そのお問い合わせは、

「ガンヂーインキ消しを使ってるんだけど、どうしても一カ所落ちない落書きがある」

というものでした。

ガンヂーインキ消しと言えば、ボールペンで書かれた字を消すことのできる便利アイテム（KDMでは超定番！）のはずなのですが、果たして何が原因でうまく消えないのか、非常に気になるところです。

さて、今回のチェックポイントは次の通り。

A.インクの種類によって（油性・ゲル・水性）消え方に違いはあるのか
B.書いたもの（紙・布・木など）によって消え方に違いはあるのか

早速KDMメンバーの使用している筆記具（私物）を手元に集め、実験開始！
今回使用したペンは以下の９本。

1.パイロット／アクロボール（油性）
2.パイロット／スーパーGP（油性）
3.パイロット／Vコーン（水性）
4.ゼブラ／サラサ（ジェル）
5.ゼブラ／ニューハード（油性）
6.ゼブラ／クリップオンマルチ・黒赤青（油性）
7.三菱鉛筆／ジェットストリーム・黒赤青（油性）
8.トンボ／エアプレス（油性）
9.スタビロ／ポイント88（水性）

これらのペンで「ノート」と「布」、「ベニヤ板」に書いた線を消していきたいと思います。

◎第１テスト　「ノート」

・透明液
使用説明書にある通り、まず透明の溶液を消したい部分に塗ります。何とこの時点で早くも変化が！
「Ｖコーン」、「スーパーGP」、「アクロボール」、「ニューハード」、「ポ イント８８」の5本はワジワと書かれた線が消え始め、中でも「スーパーGP」
と「ニューハード」のクラシック油性ペンコンビはこの時点でほぼ完消。

・青液
続いて青色の液体を塗布します。すると・・・おお、消えた消えたよ（思わず感動してしまいました）！透明液をつけた時点では反応が無かった「クリップオンマルチ各色」、そして「エアプレス」も8割方色が消えました。
しかし「Ｖコーン」や「エアプレス」は、概ね消えたものの若干黄色く線が残っております。
そして「サラサ」、「ジェットストリーム」の滑らか組は殆ど全くと言っていいほど無反応でした。
簡単にまとめると以下のような結果になりました。

・完消！：アクロボール、スーパーGP、ニューハード、ポイント88
・若干消え残り有り：Vコーン、リップオンマルチ・黒赤青、エアプレス
・消えない：サラサ、ジェットストリーム・黒赤青

ちなみにあまり液をつけすぎると紙がかなり弱ってしまうので、付属の吸い取り紙で余分な溶液は吸い取りましょう。

◎第２テスト　「木」

続いて木（ベニヤ）に書いた線で試してみましょう。

ノートの時と同じく2種類の溶液を順に塗布します。先の実験と同様に「サラサ」、「ジェットストリーム」の2本以外は全て反応がありましたが、木（ベニヤ）に書いた線は紙に比べ消え残りが多い印象です。「Vコーン」、「クリップオンマルチ」で書いた線が4割ほど消え残りました。
（その他のペンについてはほぼ紙と同じ結果でした）

◎第３テスト　「布」

布での実験は殆どノートと同じ結果になりました。が！ここで問題が。
今回使用した布には、元々ベージュの色がついていたのですが、インク消しを塗った箇所の布の色が白く抜けてしまったのです。そして先ほどの実験で使用した木（ベニヤ）に目をやると、こちらも変色しているではありませんか！

これらの結果についてメーカーさんに問い合わせたところ、ガンヂーインキ消
しは、「染料」からできているボールペンの字は消えるが、「顔料」のインク
が使用されているボールペンはうまく消えないとのことでした。
最近人気のゲル（ジェル）インクは顔料が使用されているものも多く、今回消えなかった「ジェットストリーム」、「サラサ」にはインクに顔料が含まれていたことが後の調べにより判明しております。

今回、木に書いた字が消えにくかった原因は、恐らくベニヤ板にボールペンのインクが深く浸透していたため、インキ消しの溶剤が届かなかったのではとのことでした。

またインキ消しの溶剤に漂白成分が含まれているため、色のついた布などに使用すると布自体も変色してしまうそうなので、要注意です。

それでは実験結果のまとめです。

Q.インクの種類によって（油性・ゲル・水性）消え方に違いはあるのか
A.インクに顔料が含まれるボールペンには効果がない

Q.書いたもの（紙・布・木など）によって消え方に違いはあるのか
A.今回使用したベニヤ板のような、ボールペンのインクが深く浸透するものに書かれている字は消えにくい※布や木自体の色まで抜けてしまう恐れがあるため、色のついた木や布にはあまり使用しない方が無難です。

冒頭でお話しした「ガンヂーインキ消しを使ってるんだけど、どうしても一カ所落ちない落書きがある」というお問い合わせについて、改めて状況をお客様に確認したところ、その落書きは顔料系インクで書かれたものだったことが判明しました。
いつか、顔料系のインクも消すことができる「ニュータイプ・ガンヂーインキ消し」が発売されることを期待したいところですね。

しかし油性ボールペンで書いた字が消せるなんて世の中には便利な文房具があるものです（効果のあるボールペンは限定的ではありますが・・・）。
「ガンヂーインキ消し（ボールペン用）」、ご購入検討の際に今回の実験結果を参考にしていただければ幸いです。

それでは皆さん、また次回の実験までご機嫌よう！

■etranger di costarica／エトランジェ・ディ・コスタリカ　B5リングノート BASIS【方眼】　￥368
https://www.kdm.bz/p67244.html

緑さんのレビュー評価：★★★★

開発/技術職の仕事用として、Ａ５サイズ、５ｍｍ方眼、リング式、５０枚以上、万年筆との相性の良い紙質のノートを探していました。
上記の仕様に合うノートをいくつか取り寄せて、このノートが最も使い心地、コストパフォーマンスの面で良いと感じました。
リングの径が小さいものは、使い込んだ際に引っかかってしまうモノもありますが、これはリング径が大きく長く使えると思います。
オシャレな表紙と、分厚く丈夫な裏表紙は持ち歩く際の耐久性向上など使う人の身になった仕様で好感が持てます。
１００枚綴じは長く使えてとても良いのですが、もう少し厚い紙質の方が、万年筆が裏面に写らなくより良いと思います。

久しぶりのメールマガジン発行となりました。

皆さん、最後までお読み下さり本当にありがとうございました。
実はメールマガジンをお休みしている間に何があったかというと・・・、凹んだり喜んだり、様々な事件がおきました。
良いメールマガジンの定義というのは本当に難しいですね。

2年間メールマガジンを続けてきて、本当に様々なお声をいただきました。
全ての人に気に入って頂くのはおそらく不可能です。その中で私たちは何を発信していくべきか。本当に悩んでしまいました。

悩んだ末に私たちが出した結論。
KDMは「知」を作る人のために作られたお店です。「新しい知識が増えて嬉しい」「新しいことに挑戦したくなった」と知的なたのしさを感じて貰えるようなコンテンツにしようと！
その結果かなり文字の多いメールマガジンになってしまいますが、読んで下さる方のインテリジェンスを信じる事にします。
しばらく今回のような調子で続くと思いますが、何卒お付き合い下さいますようお願いいたします。（桃福）