KDMラボ2010.09.20 of KDM Mail Magazine Archive

みなさん。こんにちは。

9月も終盤に差しかかり、いよいよ手帳シーズン到来！
KDMは日々入荷するダイアリーやシステム手帳の登録に明け暮れております。
実はダイアリーの商品登録は細かい入力作業が多く、中々に手間がかかります。
しかしそんな登録作業もいよいよあとひとふんばりのところまでやってきました。
一日も早く全てのアイテムをサイトにアップできるよう、今日もはりきって登録したいと思います！

入荷したダイアリーは、こちらのKDMダイアリーイベントページよりご覧いただけます。

是非手帳選びの際は参考にして下さいますと幸いでございます。

それでは、今週のメールマガジンスタートです！

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皆さんこんにちは。

今週は今、巷で話題のエコ・ステーショナリー「針なしステープラー」について、レポートしたいと思います。

「針なしステープラー」は、その名の通り、金属の針を使わないで紙を綴じることができるホッチキスのこと。
では一体どのようにして紙を綴じているのかというと…これが中々言葉で説明するのが難しいのです。

かなり大胆な説明をすると、綴じる紙に「U」型の切れ込みと、その上に「－」型の切れ込みを入れ、
切れ込みを入れた部分を折り込むことによって紙を綴じています。
つまり綴じる紙そのもので綴じている訳ですね。

百聞は一見にしかず。こちらが針なしステープラーで綴じた部分の画像（左→表、右→裏）です。

さて、今回の実験では以下の３種類の針なしステープラ―を使用しました。

【1.ペーパーステッチロックタワー（サンスター）】※最大綴じ枚数：４枚 テレビ番組でも取り上げられ、針なしで紙を綴じられるという新しい発想と、 一見ステープラーには見えない洗練されたデザインで大ブレイクを果たした、 針なしステープラー人気の火付け役的存在。 ■サンスター文具　ペーパーステッチロックタワー【ブラック】　￥868 https://www.kdm.bz/p32686.html
【2.ハリナックス（コクヨ）】※最大綴じ枚数：４枚 ２０１０年、コクヨさんから満を持して発売されたハンディタイプの針なしステープラー。 発売直後は売り切れ店舗が続出した。 ■【コクヨ】針なしステープラー ハリナックス 4枚綴じ　￥1155 https://www.kdm.bz/c1_600000001846.html
【3.針なしステープラー２穴タイプ（コクヨ）】※最大綴じ枚数：１０枚 高価ながら、一度に１０枚を綴じることができ、１回で２か所綴じることができる 針なしステープラー界のリーサルウエポン。なんと綴じるときに空いた２箇所の穴は、そのまま紙製フラットファイル（コクヨ／フ-1など）にファイリングすることができます。 ■コクヨＳ＆Ｔ　針なしステープラー(2穴タイプ)【黒】　￥5198 https://www.kdm.bz/p65386.html

 

今回の実験メニューはこちら。

A.「それぞれの使用感について」

B.「綴じ部分の強度はどれくらい？」

C.「綴じ枚数の限界に挑戦」

それでは早速実験に入りましょう！ A.「それぞれの使用感について」 ここでは実際に３種類の商品を使用して、紙を綴じた時の個人的な感想と 綴じ部の違いを紹介したいと思います。 まずは「1.ペーパーステッチロックタワー」で綴じてみます。 こちらは紙を商品に挟んで上から押さえつけるタイプ。

 

「ガチャッ（綴じた時の音）」うむ、キレイに綴じました！ ただ、想像していたよりも若干強い力が必要です。 押す力が弱いとうまく綴じられないことも。 ※綴じ部に空いた穴のサイズ：横：9ミリ×縦：4ミリ

 

続いて「2.ハリナックス」で綴じてみます。 こちらはグリップを握って綴じるハンディタイプ。

 

「サクッ（綴じた時の音）」おお、軽い！ サクッと軽い綴じ味が大変気持ちよく、綴じ部もキレイです。 ※綴じ部に空いた穴のサイズ：横：8ミリ×縦：4ミリ

最後に「3.針なしステープラー２穴タイプ」を試してみましょう。 見た目からして重厚感満点のこの商品は、レバーを下に下ろして綴じるタイプ。

「ザクッ（綴じた時の音）」おおー、その名の通り一発で２箇所綴じられました！今回綴じたは４枚の紙では、まだまだパワー有り余る感じです。 ※綴じ部に空いた穴のサイズ：横16ミリ×縦6ミリ

綴じてみた感想は、「1.ペーパーステッチロックタワー」が、あとの２つに比べ、
若干綴じるときに力がいるかな、と感じました。

ただペーパステッチロックタワーはその分小型かつ軽量で、携帯しやすいサイズでもあります。

「2.ハリナックス」、「3.針なしステープラー２穴タイプ」はペーパステッチロックタワーに比べ重量はありますが、その分安定感がある印象です。

 

それでは次の実験に移りましょう。

B.「綴じ部分の強度はどれくらい？」

「紙を折り込んで綴じるなんて、実はひっぱったら外れるんじゃないか？」
という素朴な疑問から、綴じ部の強度がどの程度なのか、実験してみることにしました。

実験方法は、２枚の紙の横端を２か所綴じ、上下に開いた状態で壁にピン留めします。
そして下側の紙に穴を空けて糸を通し、その糸に重りをつけていきます。
使用した紙は一般的なコピー用紙、また重りとして三菱鉛筆さんの「シグノボール」（１本約11.5グラム）を使用しました。

 

実験の様子はこちら。

 

実験結果は以下の通りでした。

1.ペーパーステッチロックタワー：ボールペン11本（約126.5グラム）

2.ハリナックス：ボールペン11本（約126.5グラム）

3.針なしステープラー２穴タイプ：ボールペン10本（約115グラム）

いずれも綴じ部がとれるまでの重さに、ほとんど差異はありませんでした。
注目すべきは、いずれの場合も、「綴じ部が外れた」のではなく「綴じ部の紙が破れた」ということです。

つまり、綴じ方の構造自体は、どれも結構しっかりしているのです。
但し、綴じ部は紙に穴を空けた状態になるため、紙の耐久性の問題で破れてしまった、というのが結論です。

C.「綴じ枚数の限界に挑戦」

それでは本日最後の実験です。
予めお伝えしておきますが、絶対にマネはしないでください！（後でその理由はわかります）

今回は最大綴じ枚数が「４枚」の「1.ペーパーステッチロックタワー」と、「2.ハリナックス」で実験を行います。
※針なしステープラー２穴タイプはこちらの実験は割愛させていただきます。

 

【まずは「５枚」に挑戦】

結果はいずれもクリアー。しかし綴じた感じはやっぱり硬い。

【続いて「６枚」に挑戦】

こちらはペーパーステッチが残念ながら失敗。切れ込みは入ったものの、うまく折り込むことが出来ず綴じられませんでした。
ハリナックスはなんとかギリギリセーフ。しかしながら綴じる時にかなり力が要る上、綴じた後に紙をステープラーから引き抜くのもひっかかってかなり大変です。
※セーフでしたが、マネはしないで下さいね。

【そして「７枚」】やったりましょう！

ペーパーステッチに7枚の紙を挟み、上から力強く押します。
「バキッ！」うわっ嫌な音が！
何と紙に切れ込みを入れる刃が、７枚の厚みに耐えきれず
紙の真ん中あたりで止まり、ロックされてしまいました。

隙間から強引にカッターを突っ込み、なんとか詰紙を取り出すことはできましたが
次回からうまく綴じることができなくなってしまい、残念ながら再起不能に。

ハリナックスの方はというと、７枚分の厚みにより挿入部に紙が入らず
実験自体が不可能でした。

やはり無茶はするものではありませんね。
皆さまにはやはり最大綴じ枚数の「４枚」で使用していただくことをお勧めします。

　

【実験のまとめ】

・今回実験で使用した針なしステープラーの、綴じ方の仕組みは基本的には同じ（紙を織り込んで綴じる）

・針なしステープラーの綴じ部は結構しっかり留っているので、外れることはあまりないが紙に穴をあけて綴じているため、針で綴じたものより強度は弱く、強く引っ張ると綴じ部が破れてしまう。綴じ部の商品ごとの強度の差はあまりみられなかった。

・所定の最大綴じ枚数以上の紙を綴じると壊れる可能性がある

針なしステープラーを使用してみた個人的な感想は、「ちょっとした資料を数枚綴じるのに最適」だと感じました。金属の針を使用していないのでシュレッダーにそのまま放りこめるし何より、「タマ切れ」がありませんから。
（私はホッチキスの針が切れると毎回、針が無い！無い！といって探し回るのです）

ただし綴じ部の強度は、やはり針を使用したステープラーにはかないませんので
長期間保存する必要がある書類にはあまり向かないかもしれませんね。

また、厚紙のような分厚い紙や、逆に薄すぎる紙には向きません（または故障の原因となる可能性があります）ので、
使用の際はご注意下さいね。

「針なしステープラー」、まだまだこれから開発が進んで、より軽い力で多くの枚数を綴じられるものが出てきそうな予感がしますね。
メーカーさん、宜しくお願いします！

それではまた来週のメールマガジンまで御機嫌よう。

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sabakanさんのレビュー評価：★★★★★

この軽さは、なんぞっっ！＼(◎o◎)／　メルマガで実験結果が紹介されていたので興味を持って購入したところ、字を消すときのあまりの軽さに驚いた。しかも消しゴムが汚れにくい。　この消しゴムを手にするまでに使っていた他社品を改めて使ってみると、消すときの摩擦が異様に大きく感じられた。消していてノートがぐしゃっとなったのは、この摩擦の大きさだったんだとわかった。もう、以前の消しゴムは使う気になれない。なまえが「小学生」っていうのがひっかかるけど（笑）、この消し感触はクセになる。なまえだけ違う同じ消しゴムがあればなあ

今週も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

今回実験した「針なしステープラー」は、
針を使わない（＝針が無くならない）という自己完結型なところが個人的には非常に気に入っています。

欲を言えばもう少し綴じ枚数が増えて、綴じ部分に強度があれば最高ですね。

今後のメーカーさんのがんばりに期待したいところです！

それでは皆様、次回のメールマガジンも宜しくお願いいたします。